ドルコスト平均法という言葉を聞いたことがある人が増えてきていると思います。
最近、資産運用する方が増えているみたいです。
資産運用に興味があるという方も増えていると思います。
そんな方でドルコスト平均法がよくわからないという方に、メリットとデメリットについて説明させてください。
ドルコスト平均法
定額購入法とも呼ばれています。
価格の変わる投資信託や株式を買うときに、
まとまった資金で一括購入せず、一定の額を定期的に長期間買い続ける購入法
です。
投資信託の価格が高いときは買う量が少なくなり、価格が低いときは買う量が多くなります。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 合計 |
価格 | 1000 | 800 | 750 | 1000 | |
購入量 | 10 | 12.5 | 13.3 | 10 | 45.8 |
購入額 | 10000 | 10000 | 10000 | 10000 | 40000 |
上に図と表で4カ月分の例を作ってみました。
青が価格で赤が購入量を表しています。
1月に一括で購入すると40000円で40口の購入になります。
そのため、4月の時点で価格が1000円なので、利益はありません。
ドルコスト平均法で4ヶ月の間10000円ずつ購入する場合、2月3月に価格が下がり多く買うことが出来ます。
4月には45.8口持っているので、5.8口分5800円の利益になります。
同じ額購入しているのに5800円の差が出ています。
メリット
- 価格が低きときに多く買うので損失が出にくい
- 最初からお金が無くても小額から始めやすい
価格が低きときに多く買うので損失が出にくい
ドルコスト平均法は損失が出にくいと言われています。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 合計 |
価格 | 1000 | 500 | 650 | 800 | |
購入量 | 10 | 20 | 15.4 | 12.5 | 57.9 |
購入額 | 10000 | 10000 | 10000 | 10000 | 40000 |
上の図と表は購入した後に半額まで価格が下がり、4月の時点で元の価格まで戻ってないという例です。
1月に一括で購入すると1ヶ月で40000円で40口の購入になります。
そのため、4月の時点で価格が800円なので、32000円で8000円の損失になります。
ドルコスト平均法で4ヶ月で10000円ずつ購入する場合、1月に最高額で買ってそこから半額まで下がってます。
その後、少しずつ価格が上がっているので、4月には57.9口購入できています。
4月で1口800円になっているので、46320円で6320円の利益になっています。
同じ40000円分の購入をしているのに、一括購入は40口の8000円の損失になり、ドルコスト平均法では57.9口の6320円の利益になっています。
図と表では4ヶ月で例にしていますが、実際は20年以上の長期的な運用をすることで価格が下がっているときに買うことが増えて、損失が出にくくなります。
最初からお金が無くても小額から始めやすい
ドルコスト平均法は一括で購入しないので、最初にお金を用意できない人でも始めやすくなっています。
自分で購入額を決めることが出来ますし、ネット証券の「SBI証券」や「楽天証券」では100円からでも始めることができます。
そのため、毎月投資に回せるお金が多くないという方にも始めやすくなっています。
デメリット
- 価格が上がり続けるなら一括購入のほうが良い
- 価格が低いときに購入したほうが利益になる
価格が上がり続けるなら一括購入のほうが良い
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 合計 |
価格 | 1000 | 1200 | 1500 | 1700 | |
購入量 | 10 | 8.3 | 6.7 | 5.9 | 35.9 |
購入額 | 10000 | 10000 | 10000 | 10000 | 40000 |
上の図と表は購入した後から上がり続け、4月まで下がることが無かった例です。
1月に一括で購入すると1ヶ月で40000円で40口の購入になります。
そのため、4月の時点で価格が1700円なので、68000円で28000円の利益になります。
ドルコスト平均法で4ヶ月で10000円ずつ購入する場合、1月以降価格が上がり続けているので徐々に購入量が減ってしまいます。
その後、価格が下がらなかったので、4月には35.9口の購入になります。
4月で1口1700円になっているので、61030円で21030円の利益になっています。
同じ40000円分の購入をしているのに、一括購入は40口の28000円の利益になり、ドルコスト平均法では
35.9口の21030円の利益の利益になっています。
このように、価格が上がり続けるなら最初に一括で購入した方が利益が大きくなります。
しかし、価格が上がり続けるか分からないので、ドルコスト平均法の方が損失を出しにくいです。
価格が低いときに購入したほうが利益になる
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 合計 |
価格 | 1000 | 800 | 750 | 1000 | |
購入量 | 10 | 12.5 | 13.3 | 10 | 45.8 |
購入額 | 10000 | 10000 | 10000 | 10000 | 40000 |
一番最初の図と表になります。
3月に一括で購入すると1ヶ月で40000円で53.3口の購入になります。
そのため、4月の時点で価格が1000円なので、53300円で13300円の利益になります。
ドルコスト平均法で4ヶ月で10000円ずつ購入する場合、4月には45.8口持っているので、5.8口分5800円の利益になります。
同じ額購入しているのに一括投資の方が7500円も利益が大きくなっています。
このため、価格の低いときに一括購入したほうが利益にはなりやすいです。
しかし、これもどこが最低価格でどこまで上がるのかは分からないので、
ドルコスト平均法の方が安定していると言えます。
まとめ
ドルコスト平均法は損失が出にくく、小額から始められる投資の方法です。
価格が上がり続けたり、低いところで購入するなら一括購入の方が利益になります。
実際は先のことが読めないのでドルコスト平均法の方が安定しているといえます。
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